パッポンガールのビューティ.サロン


あなたはビューティ.サロンに何しに行きますか?美しくなりにですか?おしゃべりをしにですか?パッポン通りの第3ビルの4階にラハ.ビューティ.サロンがあります。そこは単なる髪のセットをするところではありません。そこはとてもパッポンガールにとってフレンドリーな場所なのです。

「寂しくなったりトラブルがあったときここへ来るの。気持ちが和らぐのよ。」アンは言います。彼女は24歳、イサンのナコンラチャシマ県からパッポン来て4年になります。

「ここのビューティシャンは思いやりがあるの。私がトラブルに巻き込まれたとき助けてくれたり、励ましてくれるのよ。本当の姉妹のようにね。」

ラハ.ビューティ.サロンに来るお客はアンのようにパッポンで働くゴーゴーガールがほとんどです。彼女たちは性的なサービスで生活しています。パッポンは彼女たちのような人たちが何千人も働く場所なのです。

このビューティ.サロンはラハ ミニストリー(タイのキリスト教慈善団体の1つ)が1993年に設立しました。この非営利団体はパッポンに働くセックス.ワーカたちに精神的なサポートと彼女たちが売春から抜け出す援助を目的にサロンを建てたのです。

「私はこの地域を調べてこのエリアで働く女の人たちに助けが必要だと思いました。彼女たちの生活は張り詰めてギスギスしています。精神的にも物理的にもです。」この店の創始者の1人であるパトリシア グリーン女史は言います。

パッポンガールの多くはイサンの貧しい田舎の出です。ほとんど教育もなく働く技術も持っていません。彼女たちの中には仕事の中に売春が含まれることを知らないで来る娘もいます。また結婚に失敗し仕事がなくて売春をする娘もいます。

「彼女たちは悪い娘ではありません。私たちと同じですよ。ただチャンスが無いんです。彼女たちは生活するために売春以外に何をしたら良いのか判らないのです。だから彼女たちは助けが必要なのです。」ニュージーランドから来たソーシャル.ワーカは言っています。

しかしタイのラハのマネジャーであるジアップ氏は彼女たちに近づき助けを申し出ることはしません。

「ここの若い女の娘は厳しい生活のため人を信用しなくなっています。」と彼は言います。
「心理学的に人は他人にやさしくして欲しい、つまり愛されたい、受け入れてもらいたいと思っています。彼女たちは若い女性が抱くこのような感情が無くなってしまっています。」ジアップ氏は説明します。彼はヘアー.ドレッサーのソーシャル.ワーカです。

「彼女たちをきれいにしたり、髪をやさしくといて上げたりすることで、誠実な気持ちや友情が彼らに伝わって行きます。それは彼女たちがやさしく扱ってもらっていることの象徴でもあります。」

ソーシャル.ワークの訓練は少ないですがジアップ氏と他の4人のヘーアードレッサーのサービス精神はいつも軽蔑されているパッポンの女性を元気づけています。

ラハ.ビューティ.サロンは月曜日から土曜日の午前10時から午後9時までオープンしているそうです。料金はバンコクの一般のビューティ.サロンより安く、ヘアーカットが50バーツ(200円程度)、パーマネントが250バーツ(1000円程度)です。

「ヘアーを整えてあげるときが彼女たちの心に近づくチャンスなのです。フレンドリーにおしゃべりをします。そして信頼を得ることができれば彼女たちは進んで彼女たちの問題を打ち明けてくるようになります。」とジアップ氏は言います。

ヘアードレッサーたちはプロのカウンセリングではありませんが慈悲心をもつことが大事だと信じています。彼らの神への忠誠が彼ら自身を勇気づけ、パッポンの女性たちを苦しい生活から救い出してくれると強く信じているのです。

34歳のゴーゴー.ガールのエイは毎日このサロンに来ています。「ここの人はみんないい人。ちゃんと私たちを普通の人と同じに扱ってくれる。他のサロンなんかに行くと、もし私たちがその種の商売をしている人間と分かると軽蔑した目を向けるわ。」

エイは今年の初めドイツ人の亭主から逃げ出してここに戻って来ました。「いつも亭主はやさしいんだけど怒ると私をぶつのよ。この仕事はイヤだけど他に生活する手段がないのよ。」と彼女は説明します。

しかしエイはラハのみんなに励まされて亭主のところに戻ることに決めました。エイは彼女の夫が彼女を捜しているのを知っていました。そしてお互いの気持ちを傷つけあうことは意味がないと思い決心したのです。
「ラハのみんなと離れたくないわ。ここのみんなは良いアドバイサだし励ましてくれる。いつも私のことを気にかけてくれているの。店に2、3日行かないことがあるといつも尋ねて来てくれるのよ。」

夕方になると30人から40人のバー.ガールがサロンに来ます。髪をセットする娘、夕食を食べる娘、友達に会いにきた娘、店が始まるまで寝ている娘いろいろの女性たちが集ってきます。

サロンは彼女たちがリラックス出来るように十分な広さが用意してあります。クリスマスシーズンにはパーティも開きます。

「私たちは暖かい家族的な雰囲気を作ることに努力しています。それは彼女たちを安心させ、問題があったとき彼女たちの気持ちを変える何かを与えてくれるのです。」
「私たちは彼女たちを“クリスチャンにしたいとか、サロンにもっと来てほしい”とか思ってはいません。ときには無料でメーク.アップしてあげることもあります。」これは海外からの基金があるため可能だということです。

この4年の間にラハ ミニストリーのおかげで多くのパッポン.ガールがちゃんとした仕事を持ちました。「性的サービス業に入る女の子の多くは自分が価値のない人間だと思っています。彼女たちに自尊心を持たせて、尊厳を回復させてあげることが彼女たちの将来を考えさせるためにも重要なのです、」

「しかし借金を背負った娘の心を変えてちゃんとした仕事に就かせることはとてもむずかしいですね。ここで働く子はそのような娘が多いですけどもね。」ジアップ氏は言っています。

ラハの人たちは彼女たちと友達になりエイズや性病の教育も普通の会話やビデオを通して行なっています。「私たちの目標は彼女たちを売春から足を洗わせ別の職業につかせることです。時間が空いているときには職業訓練をする援助をしています。職業訓練はヘアー.ドレッシング、裁縫、タイプそしてコンピュータなどです。教育の基礎が必要なものもありますが彼女たちに好きなものを選ばせています。
もちろん訓練が終われば職業の世話もしていますよ。」彼は言います。

授業料は別として住居、交通費の提供そして彼女たちは奨学資金も受けることが出来ます。いま30人程の人たちが勉強しています。ラハ ミニストリーはこのプログラムをスティサン通りやパタヤ市の売春婦たちにも広げたいと思っているそうです。

「私たちはもっと多くの人を助けたいのですがスタッフやボランティアそして基金が不足しているのです。」ジアップ氏は言います。

神への愛と忠誠そしてひとつひとつの成功がラハ ミニストリーの人たちのエネルギーとなり彼女たちを売春婦から助けだしてます。


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