発音(有気音と無気音)

有気音と無気音の違いとなると昔、日本で有名なタイ語の先生に習っていたときのことを思い出します。

この先生、口の前にちり紙を持ってきて「”パイ(ไพ) 。ほら息が出て動いたでしょう。これが有気音です。次は無気音です。”パイ(ไป ) 。ねっ、チリガミ動きませんね。」と言ってました。当時は「ヘー、そういうもんか」と感心していました。しかしちり紙を常に口にあててしゃべるわけにはいかないでしょう。知識で覚えても使えなければ意味無しです。

日本語は無気音か有気音のどちらか一方で発音していると思っている人は結構います。だって意識していませんよね。どちらで発音しようが同じ””です。

しかし本当は日本人は有声音と無声音を使っています。一般に発音が違えば意味も違うはずですが無意識だからどっちを使っても意味の違いはありません。例えば「パン」と「ジャム.パン」の「パン」です。発音した日本人は区別をして発音したつもりはありません。
しかし外人など中には「パン」と「ジャムパン」の”パ”を聞き分けて何故同じ意味なのか不思議がるそうです。「ン」は有気音で、「ジャムン」は無気音だということです。

日本語は特徴としてパが語頭にあるときは有気音で、語中や語後にある場合は無気音で発音されるのです。

だからこの特徴いかし「有気/無気音」を使い分けできます。

例えば「パイ」と発音するとき有気音「パイ」と知っていたらそのまま「パイ」で良いし、無気音だったら頭にちょっと何かを付けるように発音(「シンパイ」)すれば正しい発音に近いと言うことです。タイ語では「パイ」でも有気音(ไพ) と無気音(ไป) では文字も意味も違います。




同様に貝の「カイ」は有気で「司」の「カイ」は無気で発音しているそうです。ちなみに日本人が発音する「ガイ」の「ガ」は無気音で有声音(濁音)です。日本人は有声音(濁音)で区別できますから「司」の「カイ」と「死」の「ガイ」は違って聞こえますが有声音(濁音)を区別しない外人もいます。 彼らは「貝」と「害」は違って聞こえますが「司会」と「死骸」は同じ無気音と言うことで似て聞こえるようです。

日本語の発音の特徴については日本語教師の本(外国人が日本語教師にする100の質問など)に書いてあります。

いずれにせよ発音の聞き分けは慣れていくしかないようです。有気音と無気音は日本人に取ってもともと分別の難しい発音ですが発音の特徴がわかれば慣れるのも早いと思います。



ちょっと1息(タイ人の英語発音は)

以前タイ人向けの英語番組を見ていたことがあります。そのときオーストラリア人の先生がタイ人はもっと英語の発音に気をつけるように言っていました。(この先生 タイ語がすごくうまいんですね。)

タイ人は「foot」、「fruits」、「food] の発音を「フット」「フット」「フット」とみな同じ発音すると言うのです。(ネーティブには同じに聞こえるのでしょうか)
実際タイ人はタイ単語の末子韻が ”d”で終わるものは ”t”と発音するし、語中にある”R”や ”L”の発音は「クラップ」(ครับ) を「カップ」(คับ) のように省略して発音しています。だから英語でも省略してしまうのでしょう。タイ人の「From」の発音はむしろ「Form」の発音に近いと彼は言っていました。

発音の問題は英タイ語辞書のせいとも思えます。英タイ辞書を見ると英語の発音がタイ語で書かれています。つまり日本で言うなら発音がカタカナで書かれているのと同じです。
英日単語で言えば「Hotel」の発音が「ホテ」と書いてあるのと同じです。そのまま発音したら外国では通じませんよね。ホテルはジャパニーズ.イングリッシュです。

P.S.
以前日本語の達者なタイ人から聞いたことがあります。「日本語の上手いタイ人は英語が苦手な人が多い。」本当でしょうか?

前へ |次へ