発音の難しさ(基本)

タイ語には5声(「高声」「平声」「低声」「上声」「下声」)があるのはご存知の通りです。

これは頭で理解出来ていてもなかなか実際しゃべるとなかなか難しい。例えば「水」である「ナム」(น้ำ) です。これは「高声」ですがタイに長くいる日本人でもちゃんと発音していない人が意外といます。

例えばバンコクの有名な洋服街「プラートゥ.ナム」(ประตูนํ้า) ですがうまく発音できますか?

日本人ばかりでなく外人観光客は「ナム」(นำ) と「平声」で発音したりまたは「下声」で発音しています。外人の発音に慣れたバスの車掌などにはこれで通じることもありますが一般の人には通じないでしょう。

これは日本人の発音するときの癖なんでしょうかどうしても「平声」に近くなってしまう。普通日本人は「プラートゥ.ナム↑」なんて後ろを上げて発音しないでしょう。私なんぞタイにきてしばらくは通じなくて何回も言い直した記憶があります。

自分では正しく発音していると思ってたのでそのときはどうしたら良いのか悩みました。

強く認識して欲しいのは5声に慣れていない日本人に取ってタイ語を発音すること、聞くことはとても難しいと言うことです。 理屈で分っても5声を聞き分けられなければ使えません。最初から区別できる日本人なんてそうはいないでしょう。

例えば数字を言うのも簡単ではありません。数字を1から10までタイ語で言わしてみればタイ語初心者か否かはすぐわかります。
4などは音だけ書けばタイ語も日本語も "Sii”です。しかし発音はタイ語の場合は「低声」になりますが日本人は「上声」で発音することが多いです。「いち、に、さん、しィ↑」と上げて発音してしまうようです。この発音は「色」という意味ですよね。

私も「4」の発音は会話すると意識しませんからどうしても日本式(上声)になってしまい注意されたことがあります。

ここでタイ語の発音を聞いてみてください。

・タイ語の発音記号と5声調
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平声 低声 下声 高声 上声

・数の"4"と"色"のタイ語発音
色(上声) 4(低声)


・タイ語プラトゥナム の発音(後ろのナムが高声なのがわかるだろうか)



日本人は自分がどのように日本語を発音しているのか意識してません。無声音なのか有声音なのか、高声なのか低声なのか、上声なのか下声そして平声なのかです。しかし日本語の発音の特徴を知ることはタイ語の発音で役に立つことも多いです。次回はそのことをお話したいと思います。


ちょっと1息(水「ナム」の話し)

日本で習う教科書では「飲み物は何にしますか?」と聞く場合「クルアング .ドゥーム アライ カ?」(เครื่องดื่มอะไรคะ) です。

「飲み物」は「クルアング .ドゥーム」ですから正しいのですがタイで「クルアング .ドゥーム アライ カ?」と尋ねられたことはほとんどありません。「ナム アライ カ?」(น้ำอะไร คะ) が90%以上です。しかし「ナム」と言うのは「水」の意味で覚えてますから「飲み物」と言う意味でつかわれて戸惑ったことがあります。

タイに来たばかりのとき駅のレストランで注文するときの話です。当然「ナム アライ カ?」と聞かれました。
私には「ナム」と言われて「水」しか思い浮かびません。「水は何にしますかだって?」と首かしげているとまた「ナム アライ」(น้ำอะไร ) と聞いてきます。多分飲み物を聞いているのだろうと察して答えました。

そのとき「水」が欲しかったので「コー ナム」(ขอน้ำ) ;
と言ったのです。すると今度はウェータが首かしげてます。相手にしてみれば「ナム アライ カ?」と訊いているのに「ナム」と答えているのは「飲み物はなんですか?」と訊いたのに「飲み物」と答えられたと同じことだったのでしょうか。

しかしたまたま前にいたタイ人は分っているようで「ナム」「ナム」(น้ำ) とウェーターに言ってくれてます。

私自身は前のタイ人に通じてウェイターに通じないので不思議でしたが、発音を注意しながら「コー...」とか「コー...」とか言っていたらウェータがコークと勘違いして「コカコーラ」を持ってきてしまいました。

後日ただの水が欲しかったら「ナム プラオ」とか「ナム イェング」( น้ำเปล่า , น้ำเย็น ) とか言うのだとタイ人の先生から聞きました。

ちょっと1息(カオサン.ロードの発音)

カオサン.ロードへ行くバス中の話。

ワールドトレードセンターから外人がバスに乗ってきて「カオサン(ข้าวสาร)
へ行くのか」と英語で聞いています。彼の発音で私たち外人は分るのですがタイ人に全く通じていません。「カオサン↓、カオサン↓」と彼は周り中に聞いています。

バスがカオ.サンの近くを通るとおしえようとしたときあるタイ人が「あれがそうだ」とあるビルを指さしました。「通じてないなあ。」とそこを見ると「ゲイソン.プラザ」(เกษรพลาซ่า)のデパートがありました。タイ人に「カオ.サン」が「ゲイソン」に聞こえていたのです。

「カオ.サン」の「カオ」は「有気音、下声」、「サン」は「上声」で発音します。 彼は「カオ」は「平声」、「サン」は「下声」で発音していたのでタイ人の「ゲイソン」の発音に近かったようです。
バスに乗るタイ人は英語に慣れていませんから当然のことながら間違いが起こったのでしょう。

PS.
ゲイソン.プラザはワールドトレードセンタの向かい側のビルです。だからこのタイ人、その外人に乗ったそばから「降りろ」と言っていました。


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