タイのコンピュータ事情1

タイでは、半年に1回ぐらいで、コンピュータショウがスクンビット通りのシリキットコンベンションセンターで開かれる。また、時々、マルチメディアショウが、大手デパートで開かれる。
しかしこれらのコンピュータショウは日本のそれと違い、技術的な展示はほとんどない。ただ、コンピュータ販売店がコンピュータ本体、周辺機器やパーツなどを特売しているのみ。またソフトウェアや専門書も売っている。言ってみれば、体育館を借りてのコンピュータ特売場である。最近、ソフトウェアの海賊版をどうどうと売っていて、警察に捕まってしまったところもある。
海賊版と言えば、タイはコピー天国である。総額200万円以上もするいろいろのソフトウェアの入ったCDーROMが1000バーツぐらい(4500円)で買える。日本語版については、少し前までゲームの海賊版CD−ROMにDOS/VやWin/Vが入っているのみであったが、現在、Window95の日本語版やMS−DOS6.22日本語版がCD−ROMに入って売られている。但し、店頭には置いてなかった。店主に日本語のOSがないか聞いてみたら、たまたま奥からCD−ROMを持って来て見せてくれた。使いものになるか否かは知らない。
タイには、日本で言う秋葉原のようなコンピュータ販売会社が集まっているコンプレックスビル(パンティッププラザ)がある。訪れる日本人も増えているので、知っている人もいると思う。このビルには、いろいろなコンピュータ関係の商品を売る店がたくさん入っている。もちろん海賊版CD−ROMも買える。店により値段が違うので、いろいろ見て回るのも面白い。外人客も多いので英語を話すタイ店人も多くいる。
小さな店は自分でAT互換機を組み立て販売している。品質、アフタケアは店まちまちで、中には客から訴えられている店もある。バンコクの新聞にある店が、客から訴えられている以下の記事がのった。
タイ人の客がコンピュータを1台この店で買った。この買ったコンピュータが動かないので、修理を依頼したが、半年経っても直らない。また、返してもくれない。そこで警察に訴えた。この店に関しては、他にも訴えがあり、警察では詳さいを調査中とのこと。
このたぐいの店は営業停止になると店の名前を変えてまた出店して来る。パンティッププラザの他の店では、悪いイメージをなくすため、店どうしで話し合い、安心して買える店に、安心マークをはることを検討している。
私もある店でメモリを買ったが、動作しなかった。文句を言おうとしたが、貰った領収書の後ろに、いったん売った物の返品できません。お金も返しません。と書いてあった。

タイのコンピュータ事情2

1995年のタイのコンピュータ販売台数は30万台を超えた。1994年は20万台の前半だったから、比率的にすごい勢いで伸びている。インターネットも盛んになって来ている。しかし、電話事情や技術サポートのまだ未熟なことで、使い勝手が良いとはまだまだ言えない。1996年5月に日本の伊藤忠、IIJの協力を得て、タイの会社Loxinfoもインターネットプロバイダ事業に乗り出した。しかし、1996年5月始めでは、データ転送能力は512KBで、海外へは、別のプロバイダInternet Thailandを通して64KBでしかアクセスできない。担当者は5月中に128KBの回線を通して(将来的には512KBまで)、直接海外とアクセス可能になり、海外とのアクセスは合計2回線でやると言っていた。プロバイダについては、他に今7つの会社が申請中とのこと。(1996年4月)しかし、タイはまだまだコンピュータを個人で持っている人が少ない。日本は1995年のコンピュータ売り上げが700万台を超えたから、市場の大きさは比べようにもない。しかし、新しいことには敏感で、タイ王室もインターネットで結ばれ、王室の歴史などの資料を流している。
インターンネットの価格は、日本と比べても決して安くはない。 Internet Thailandでは月40時間の契約で1500バーツ(6300円)である。プロバイダの中には、使い放題で1800バーツと言う会社もあるらしいが、どこのプロバイダか知らない。(あるタイ人が言っていた。)価格については、他のプロバイダもほとんど変わりはない。プロバイダはタイの大手の会社がなっている場合がほとんどで、日本語のできるスタッフまたは日本人がいるところ(KSC,Loxinfo)もある。
プロバイダのサービスは決してよくない。私がInternet Thailandに申し込んだとき、 インターネットは明日つながるが、インターネットの使い方の説明会が2ヶ月先だと言われ唖然とした。全くの素人がインターネットを使う場合、その人は2ヶ月間待たなければだめなのだろうか?(彼らは説明書があるから出来るといっていたが、コンピュータの知識がなかったら説明書は読んでもよくわからないと思うのだが)
私もつなぐ時苦労した。つなぐとき、案の定うまくいかないので電話で聞いたが、タイ語70%英語30%(サポータはほとんど英語はダメ)で良くわからない。しかたなく、直接サポート室を尋ねた。サポータはほとんど女性。インターネットの操作は知っているが、UNIXやWindowsについての知識は少ないようだった。いろいろ、聞いたが、私のやり方で良いと言う。つながらないのはおかしいから、コンピュータとモデムを明日もってこいと言われた。しかし、帰って、サウンドカードなどはずしたり、いろいろ試しているうちにつながった。はずしたカードを全て戻しても問題はなかった。原因は今もわからぬが、多分、私が始めてつなぐとき、プロバイダ側のネットワークサーバがおかしかったのでは、と思っている。なぜなら今もたまに、プロバイダのコンピュータとの間でうまくいかないことがあるからだ。そして、私だけかもしれぬが、朝(9時まで)がつながりやすいのがわかった。
タイでインターネットを使う場合、電話料金はバンコクに居れば1回3バーツで時間は無制限。しかし、日本に比べ電話通信の品質が安定していない。ノイズが多い場所もあるから注意が必要である。そして、ほとんどのプロバイダで1日の使用時間を制限している。電話が24時間つながったとしてもインターネットを24時間使用はできない。
また、もう1つご注意を。モデムを新しくする場合、プロバイダ側との相性もあるので前もって聞くこと。

タイの日本の常識外のトラブル

以前、タイの高級マンションに住む友達が、ぼやいていたことがあった。彼は国際電話を直通でかけられるよう、マンションに頼んで、1台別に電話を付けてもらった。しかし、この電話がときどき国際電話が料金未払いのために、かけられないことがあると言う。彼は、彼がマンションに払った料金を、マンション側が電話局に払ってないに違いないと腹を立てていた。マンション側はもう払ってあるとか、まだ、請求書が来ていないとかの理由を彼に言っていたが、あなたは、マンションの言い分を信じますか?
実際、国際電話に関して、タイの電話公社の料金管理はいいかげんである。きちんと払っているのに、止められてしまう。また、払っていない理由で止められた後で、その請求書が遅れて着くこともある。
友人の会社が国際電話を止められ、理由を聞くと「ここ2ヶ月分滞納している。」と言う。「郵便局と銀行で払った領収書がある。」電話公社に言うと、銀行からの通知が来ないとか、郵便局からの通知が来ないと言う。(タイでは、銀行や郵便局を通して払うことが多い。)このようなとき、こちらで控えている郵便局や銀行からの領収書をFAXで公社に送ることになる。また、請求書が来なくて、実際払ってない場合もあった。実際払ってないのであるから、彼らの言い分は正しい。しかし、ある友人は怒って言う「これは公社内の請求する部門と領収する部門の行き違いである。公社の中の不手際でこちらの電話を止めてもらっては困る。」
今度の話はタイの大手新聞社バンコクポストという日本で言えば、読売または朝日新聞のようなところで起った話。
タイの新聞社はデパートなどで購読の申込を受け付ける。友人は購読を申込みいつから配達されるのか聞いた。セールスのタイ人は「1週間で届けます。配達初日はこの日です。絶対届きます。届かなかったらここに電話をください。」と言う。その日になっても届かないので、友人はカスタマーサービスに電話を懸けた。彼らはコンピュータにまだ登録されていないという。いつから、配達できるかと聞くと、3日後には確実だと言う。もし、問題があれば、こちらに電話連絡すると言う。3日後、新聞は配達もされなければ、連絡もない。
タイの友達に助けを求めると、カスタマーサービスの下の者に言っても問題を処理できないよ。と言われてしまった。お金はもうすでに払ってしまった。困っていると、ある1人のタイの警察関係の友人が、警察担当のバンコクポストの記者を通してマネージャに話してくれた。新聞はその翌日に来た。
カスタマーサービスは購読の申込や客からのクレームを聞いてくれるが、何もできないことも多い。この問題は経理部門、販売部門とにまたがる問題である。彼らは自分の部門を超えて問題を処理することははできないようだ。ただし、マネージャクラスは別で、強い権限がある。
別の大手会社のカスタマーサービスでもう1つ困った話がある。IBCケーブルTVのメンバーになり、住所を変更した。もちろん変更通知は出したし、電話もした。カスタマーサービスは変更できました。と言う。彼はもう1度確認したが目の前のターミナルを使って住所変更したから、本人は確実だと言う。
しかし、うつりが悪く修理依頼をしたとき、エンジニアは前の住所に行くし、修理した後、請求書も前の住所に来た。

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