タイのBOI(投資委員会)

タイに進出する場合、企業が考えることの1つはBOIの取得をするか否かでしょう。BOIの利点はある期間の法人税の免除等があります。詳しくは日本でも売られているタイへの投資の本を読んでください。
ここでは、不評な点について話します。BOIを取得すると、企業によって政府に対し、報告書の提出を定期的にしなければなりません。例えば工場が出す汚染物質などの調査結果等です。もちろん、環境への配慮をして企業みずからやることでしょうが、政府へ出す報告書の作成また、監視員への対応でけっこう経費がかかるようです。ですから、自分の企業がBOIを取ったとき、何か政府に報告の義務があるか否か調べて置く必要があります。
発行されるワーキングパーミットの枠ですが、BOIを取らないでも条件はたいして違わないと言うことです。但し、BOIを取得したら申請のための提出書類は少なくなります。また、自分の工場で使う機械については、無税で輸入できるはずですが、実際は、政府にある程度のお金を払わなければならなかった話はよく聞きます。(これが、袖の下か、タイ独特の必要経費かはわかりませんが。)
また、BOIで工業団地の斡旋もしてもらえますが、電気、水、電話などのインフラについては、自分で調べたほうが良さそうです。水道が来てるよと言われて、実際行ってみると、自分の工場から何百メートル先で、自分のお金で水を引くことになった。など、良く聞く話です。また、安い労働が得やすいと言われてますが、工業団地は大体が人のいない田舎に作られていますから、観光バスを借りて村から村へ従業員を送り迎えしている工場も多いようです。なかには、人が集まらず、設備の稼動率が50パーセント行かないところもあります。
初めて海外進出する企業は、便利な誘致のための制度が用意されていても、最初は国ごとに違う目に見えない経費も覚悟しなければなりません。

タイのサービス業

デパートガールにある商品ついて尋ねた場合、「知らない。」とソッポを向かれたり、誰かを指さして「あの人に聞いて。」と言われ不愉快な思いをすることがある。また、彼らは困っているデパートガールがいても周りから進んで助けることはないようだ。客から見れば、なんと対応の悪いデパートかという気がする。
また、あるツアー会社で1度こういうことがあった。航空券を頼んで、取りに行く日と時刻を約束した。指定した日の約束した時刻に取りに言った。航空券を頼んだタイ人はいなっかたが、別の女性のタイ人がいたので理由を説明し、預かっているか聞いたが、全くしらないと言う。担当したタイ人の名詞を見せ、担当者に電話させた。対応したタイ人は少しまてば、持ってくると言う。同じ会社なのにどうしてこうなるのかなど文句をいったら、このタイ人が怒りはじめた。「私がやったことではない。私が文句言われ筋合いではない。」と言うのである。個人的にはそうであるが、ツアー会社に航空券を頼んだのであって、個人ではない。タイ人にとって、同じ会社で働いていても、自分以外のした会社の仕事は関係ないのであろうか。
タイに長い友達が解説してくれた。デパートガールの場合、タイでは客への対応を教育せずにいきなり、現場で働かされていることも多い。その場合、自分流に処理してしまう。対応が悪ければマネージャに言うのが良い。 また、ツアー会社でも同じ理由で文句を言うならマネージャに。タイ人は日本人より個人主義で利己的だと思われているが、他のタイ人のやっていることに口を出さないのは、対応しているタイ人のプライドを気にかけているからだ。逆に日本人は相手のプライドを気にせずに口もだすし、部下を叱りがちだ。

タイ人のプロ意識

これは、木彫りのマネキンの下削りをタイのある工場へ委託した会社の話。
この会社は仕様通りかチェックするため、技術者を納品前にタイへ派遣した。タイ人は分業で、いろいろの部分を受け持ち彫っていた。初日、日本からの技術者は、チェックし、いろいろ要求してホテルへ帰った。その要求は言われて見れば、納得するが、説明がなければ素人にはわからない細かいことだった。彼は翌日は休みだったが、また工場へ行き、彼らのためになると思い、いろいろ技術的指導をした。
その翌日、工場には木彫りの作業員は誰もこなかった。日本人技術者がいたら、仕事にならないと言うのである。日本人から見れば、よりよい品質を教える指導だったかもしれぬが、彼らにしてみれは、安い賃金で、文句を言われ(日本人にとっては指導でも)、仕事もはかどらずいい迷惑でしかなかった。

タイ人の仕事や製品を見ているとなんでも中途半端だと言う日本人、外国人は多い。また、タイ人は器用だがプロが少なく、セミプロが多い言う人もいる。良いものを作ることに関して何故、無関心なタイ人が多いのだろうか。

まことしやか言われている理由の1つは、「昔、タイでは技術者は尊重されなかったから」と言うのがある。ある本は「タイは技術的にすばらしいものを持っていても、特別に支配階級の人たちから保護を受けることもなかった、逆に他人より余計に働かされるだけだった。それで技術に対する尊敬も、あこがれも育だたなかった。」と言っていた。
また、製品の品質が悪いのは消費者であるタイ人の物に対するこだわりが少ないことだとも言う。物売りのタイ人が良く使う言葉で「チャイ、ダーイ」(使えるよ)がある。ものを買うとき、実際に使用可能か疑問に思い、尋ねると良く言われる。そういえば、周りのタイ人を見ていると、ブカブカの服でも、袖の長い服でも、折り曲げたりしながら自分に合わせて着ている人が多いのに気づく。自分にピッタリのサイズの服にはこだわらない。まず着れれば良い。「チャイ、ダーイ」である。

しかし、近頃タイ人の意識は都会を中心として変わり始めている。品質の重要性に目覚めたのか。彼らは言う「タイは少しお金持ちに成ったからね。物を選ぶとき一番の要因が値段だと思わなくなったのさ。今、値段では周りの国に負けてしまうこともあるものね。」これを聞いて友人は言った「お金が出来て物を選ぶ自由がなければ、品質の重要性が意識されないのかしら?」

タイ人を使う

日本の小さい会社では、雇ったタイ人すぐ辞めたり、お金をくすねたり大変である。例えば、車の保険は1年間無事故なら次からは安くなるはずだが、社員がタイの保険会社の社員とと組んで、お金をくすねために保険料を上げてきたり、領収書をごま化して書いてもらったり、などなど。
一般的に日本人誰もが、社員を管理するためにはコニュニケーションが大事であると考える。そこで、自分とコニュニケーションのできる者をマネージャとして入れる。しかし、マネージャと社員との間がうまく行くとも限らない。そうなると、悪い結果になってしまうこともある。マネージャを雇うとき、自分とのコミュニケーションのみばかりでなく、本来必要な社員のマネージメント能力も考えにいれないと失敗する。
また、有能(?)なマネージャだと社員がマネージャを見て仕事して困ることになることがある。社員は実際に会社をコントロールしているものが誰だか知っている。社長がマネージャの言うがまま、全てを任せていれば社員は社長を見ない。社長のほうも、比較的しごとがスムーズな場合、不都合があってもタイ社会の常識(?)としてマネージャに任せてしまう。最悪の場合、マネージャに不正があってもに気づかない。

以上述べたことは、日本人ばかりでなく、オーナがタイ人でも起こる事だ。しかし、うまくタイ人を管理するタイ人を含め見ているとタイ式である。
タイ式とは、[ピー.ノーンカン」(親分子分の関係に近い。タイ語で「ピー」とは兄貴、姉貴で「ノーン」とは弟、妹を示す。)になることである。これはタイ人の生活にとけ込んだ上下関係である。しかし、日本人にとって、ー(兄貴、姉御)とタイ人から言われることは難しい。この関係になれば、裏切ることは少ない。そのかわり、ある程度、生活の面倒もいくらか見ることになるが、正当な理由がなければ、金銭を含め助ける必要はない。彼らがピーとして認めると裏切ることは、タイ社会ではタブーだし、自分の生活にも響くことになるのでやらない。
ピーになるために、必要なことは当然ながらタイ語ができる、怒らない(これは、タイの社員が何か不都合なことを行った場合、とがめないと言う意味ではない。)ことが最低条件である。

しかし、この頃はタイ人も合理的に人を管理している。雇うとき、保証金を取るのである。会社により金額はまちまちだが、某大手日本電気メーカの配送の運転手は10、000バーツ預ける。彼らに知てみれば給料1ヶ月分に当たる大きなお金だが、会社が厚生面でいろいろ面倒みてくれるのでそれでも良いらしい。また、会社からみれば配送途中事故が起きても現場から逃げ出すこともなく、問題が少なくなったと言う。

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