外国でおちいり安い偏見意見

外国に住んでいると情報源がかたよってしまい妙な意見を持ちがちである。

日本人は長くタイに住むと言葉のせいもあり群れてしまう。そしてタイの情報を「タイの日本人社会」又は日本の新聞雑誌からしか得ないようになってしまう。こうなるとタイ社会を正確に見ることが出来なくなる。幾つか例を示したい。

・偏った情報源からの日本人批判

タイでは日本人向けの無料情報誌がいくつか発行されている。たまたま手に入ると目を通すがその中でタイ有料テレビ.サービス会社UBCへの苦情がいくつか載っていた。

UBCのサービスに対する不満に対しタイの消費者保護団体(とらぶっタイ)も調査しているから当然だ。この情報誌を見るまで日本人はほとんど苦情を訴えていないと思っていた。

しかしその情報誌に以下のコメントが載っていた。

「UBCさんについてのコメントを目にしましたが、日本人の方は何か勘違いされているのではないでしょうか? 大半の方は日本の感覚で来られているようですがみなさんの住んでおられるところは日本でなくタイです。すべてが日本のようにいかないのは当たり前です。タイでは少数の私たちの意見がこの国で通る事は不可能でしょう。企業などのやり方に不満が在る方は契約を解約するしかないのではないでしょうか?(後略)」

この意見を書いた方は日本人だけがわがままで苦情を言っているように思われたようだ。タイの日本人社会だけからしか情報を得ないため持った意見のように思う。

しかしUBCについては”とらぶっタイ”で記載しているようにカスタマを無視した番組変更やサービス変更に対し怒りを感じている人がたくさんいるのである。

・誤った情報からのミス

日本社会から情報を得ることで困るのは情報が誤って居る場合や勝手にその情報から思い込みをしている場合だ。これは私にも恥ずかしい思いをした経験がある。

タイの勝利記念塔は戦死したタイ人の慰霊が祭られている。3年ほど前タイ人に第二次世界対戦では戦争に参加していないはずなのに何故勝利記念塔があるか尋ねたことがある。

タイの友人は「あの勝利記念塔は第一次世界大戦でタイが連合国に参加したとき戦死したものの名前が刻まれている」と答えてくれた。

彼は歴史に詳しいらしく真のタイ人(タイ人は地方によって人種が少し違うらしい。)はモンゴル人の血も混じっていて日本人とは近いとも言っていた。

このとき私はこの情報を得た日本の雑誌を信用していた。そしてまた教育システムの遅れを教育レベルの遅れと思い違いをし、タイ人は自国の歴史に詳しくないと思っていた。

考えてみればタイの歴史についてタイ人の方が日本人より詳しいのは当然なのだ。

タイの情報はいろいろなメディアで見ることができる。しかし日本からのメディアからしか情報を得なければ、彼らの書いたおもしろおかしい情報のみを元にタイを見てしまいがちである。

タイ国自体から情報を得るには努力がいるがタイを知る上には大事なことのような気がする。

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