川の養殖魚が大量死、犯人は日本企業?



アユタヤの上流にあるアントン地区で養殖魚が多量に死ぬ事件がありました。原因は水中の酸素の欠乏。原因は近くにある工場が流している廃棄水にあるらしいと調査が始まりました。この工場の所有者はバンコクポストによると日本企業。彼らが作る製品は「味の宝」という「味の素」と同じ製品です。

しかし調査結果は転覆した砂糖を運んでいた船と言うことになりました。死んだ魚も調べられましたが汚染物質の毒素でなく酸素欠乏によるもの。でも村人たちは納得しません。

村人たちは砂糖を運んでいた船が転覆し、流れた砂糖がメコン川を汚染したと言う説明を信じていない。彼らは多量の養殖魚が死んだ、彼らが納得できる調査を望んでいる。

村人たちはグルタミン酸を製造していた会社KTMGが汚染水を流していたと疑っていたが調査当局の結果はそれを短期間で無罪と結論ずけた。「もし政府が結論をすぐに出さなかったら、我々は調査を続けていただろう。」アントン地区パッモクの村の係官は言っている。

パッモクではこの1週間汚染が続き、多量の養殖魚が死んでいる。この事件で怒った養殖業者300人の抗議が4日間続いていた。

この抗議で13日、企業が川に配水管から汚染水を流しているという申し立てを調査するため、会社スタッフと地元調査官を中心とした調査隊を作ることに同意がされていた。

しかしながら環境庁が川の汚染は転覆した船によるものだと調査発表し、会社側は調査を止めてしまったのだ。そして会社敷地内に村人たちが入ることを禁止してしまった。

パッモクの村の係官は政府調査局では汚染物質は見つかっていない、転覆事故が多分汚染の原因なのだろうと言っている。しかしこの結果で村人たちは納得していない。死んだ魚は工場側で見つかり転覆した船の側ではないと主張している。

「彼らが我々の調査結果を信じなくても、我々は何もできない。科学的検証の結果ですから。」政府の調査関係者は言う。多量に魚の死んだ地区から最終された水の重金属やリン酸のレベルは許容範囲だった。そして他の有毒物質の検査もされているが異常はなかった。

このような転覆事故の後は水中のバクテリが糖分を消化しようと多量の酸素を消費してしまう。その結果水中の酸素濃度が急激に落ちてしまうのだ。「この現象の証拠もすでに裁判所に提出してあります。」政府担当者は言う。

しかしながら工業省はこの工場が正しく汚染処理をしているか係員を派遣すると言っている。その検証には1ヶ月かかる。もし汚染水の処理が正しく行われていなければ工場は10万バーツの罰金を言い渡されるだろう。

16日パッモクの近くの川の水質調査が行われたが許容範囲だが非常に悪い結果だった。

この事件が大きく取り上げられたのは特別な理由があります。

4月に日本とタイではFTA自由貿易協定を結ぼうとしていますが反対するタイ人が多くいます。理由は汚染物質が日本からタイに持ち込まれ捨てられることです。日本は輸出は製品ばかりではありません。開発途上国に日本で処理出来ないゴミや汚染物質を輸出し捨てています。

タイにはHS-CODEと呼ばれる有害な重金属を含んだ汚染物質が捨てられているそうです。タイが輸入したHS-CODE、45万トンの99%が日本からでした。日本はタイの法律で禁止された物は輸出しないと言っているそうですが問題はタイが処理できるかです。最近、その汚染物質が学校の近くでドラム缶に詰められて多量に捨てられているのが見つかっています。

日本はクリーンなイメージで公害にも厳しい国ですが、それを規則の厳しくない他国に押し付けて実現していたら許されないことではないでしょうか?


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