暫定政権への批判

クーデターが起こって3ヶ月。1年後に総選挙を約束し暫定政権を発足させた安全保障評議会だが政治的活動をまだ許していない。そしてタクシン前政権を汚職政権と呼び、クーデターの理由にしたのは良いが証拠がはっきりしない。何の進展もない状況に段段と不満が出てきているよです。以下はバンコクポストに載った社説です。

タイの納税者は「政治的な意図を持つ何者か」に備え、13,625人の兵士や警官の増員のため555百万Bを出さなければならなくなった。これは22日の閣議の後公表された。何者かがいるなら、隠れている袋の中にから引きずり出すときだ。

「何者か」という不明確な言い方ではもはや納得できない。クーデターの直後ならそれで良かったかもしれないが3ヶ月以上がたち、クーデターを起こした将軍たちの収入が大幅に上がり、国家安全評議会のサイズは拡大している。しかし、クーデターを起こされたタクシン元首相たちの違法行為の証拠は示すことが出来ていない。もう待つことは出来ない。将軍たちは名前を公表するときが来ている。また暫定政権は納税者にこの憎たらしい増税法を作った人たちは誰かと言う質問にすぐに答えるべきだ。

隠密裏に監視しなければならないタイ愛国党の政治家や「何者か」はいったい誰なのか?もし彼らが本当に国の安全を脅かすなら何故逮捕しないのか?将軍たちは彼らが国家安全の脅威であると言う証拠を持っているのか?

証拠はきわめて重要だ。1日中、我々が将軍たちの脅威を与えている人物の話を聞いていても、証拠がなければ信用できない。

証拠を求める理由は国家安全に危険な人物と単に政治に不満を持つ人を区別するために重要なものだ。民主主義下では「誰も認めてない権力」に圧迫されてはならない。また選ばれた政府であろうとなかろうと軍隊や警察や他の機関を使い、言論の自由や権利そして彼らが奉仕しなければならない市民を圧迫することがあってはならない。

軍のリーダーたちには「言ったことは実践しろ」という古い言葉が必要なのだろう。我々はクーデターを起こしたリーダーたちの民主主義の利点の講義を十分聞いた。今まで、彼らがタクシン元首相に用いた尺度を我々が彼らに用いることを何度やめていただろうか?国の統治のやり方に反対しているが法に従っている国民に対し、軍が秘密裏に行った活動にどれほど税金が注がれただろうか?タイ人の多くが知らない理由で行われている戒厳令下でいつまで平和が保たれるのであろうか?そしていつ誰でも自由に意見を表現できるようになるのであろうか?

将軍たちは「一致団結」とか「国家安全」と言うがそれは民主主義と逆行する概念であることを知るべきだろう。民主主義国家はみんなが同じように考えてなくても気にしてはいない。むしろ民主主義の政府は多様化した社会がお互いに調和して暮らせる平和なメカニズムを国民に教え込まなければならない。これは政治的反対者を威嚇排除するのではなく、異なる意見が出ることを許るすと言うことだ。3ヶ月の間いろいろな政策が討議された。アルコール禁止令、農業補助金の廃止そして外国の資本管理の強化など。しかし、すべてに対し合法的な政策反対意見が出始めている。これが当然なことなのだ。

政府は沈黙を守る人より反対意見を言う人を誉めるべきなのだ。それがタクシン派であってもだ。これが民主主義だ。

国はバンコクとタクシン支持派の多い地方を離して扱う時期に来ている。このままではバンコクのルールに反対する地方の人たちはますます和解しようとしないだろう。ソンティ将軍の言う国、宗教そして君主国家を破壊する誰かから守るため軍を派遣することは民主主義を守ることではない。それは破壊することだ。

北部と東北部では反政府運動と見られる放火が24件発生しています。それで暫定政権と安全評議会はチェンマイで地方のリーダーを集め大規模な政府支持活動を行いました。

そういう中、暫定政府の中心であるソラユット首相とソンティ将軍がモラルの問題で非難を浴びています。ソラユット首相はカオヤイにある別荘を建設する時、4台の列車を違法に所有し使用したと問題になっています。またソンティ将軍は2回結婚しているのに結婚暦を偽っていたと市民グループから訴えられてます。英語ですが社説から見ても非難が出始めています。 1年後、総選挙を実施しても彼らの思いとおりの政府が出来るとは限らないですね。


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