警察官ギャング団

警察が市民を脅し身代金を強請り取る事件が起こりました。しかし事件はそこで終わりません。この逮捕で、今までの彼らの悪行が公になっていきます。

この警察ギャング団は麻薬取締り官で権力を使い無実な市民を無理やりに犯人に仕立て、拷問で自白させ金を払えない者は刑務所に送っていたことが分かっていったのです。

・逮捕のきっかけの誘拐事件

1月25日、バンコクで8人の国境巡回警察官と4人の市民が逮捕された。ビジネスウーマンとその子供2人を誘拐監禁し、拷問し870万バーツを強請り取った容疑だった。

首都警察アサウィン長官はピアジット女史の誘拐容疑でタイ南部チュンポン県管轄のナット チャティワットに率いられた8人の警察官と市民4人を逮捕したと発表した。しかし、この事件はさらに5人の警察官が関わっている可能性があり、事件が広がる可能性があると言っている。

警察は最初、訴え出たピアジット女史の取調べと調査から始めた。彼女は宝石工場のオーナーで、ギャング団の監禁から開放された後の22日、バンプラット地区の警察に訴え出ていた。

事件は1月17日、パフォンヨーティン通りの4階建てのビル、アリー.プレジデントのVIPルームで起こった。ここはナット警部が部下と共に借りていた部屋だった。彼はピアジット女史の所で働く彼のグループの1人シリンティップに日曜日のパーティーにピアジット女史を誘うよう命令した。そこで別名アイスと呼ばれる麻薬のパーティーが行われる準備がされていた。

ピアジット女史は離婚したばかりで2000万バーツを前夫から2人の子供の養育費として受け取ったばかりだった。それで彼女が獲物に選ばれたのだ。

情報源によればパーティーの最中に警察部隊が現れ、ピアジット女史を逮捕する芝居をした。そしてバンプラット地区にある彼女のコンドミニアムに連れて行き、子供を人質に取り、身代金870万Bを要求したと言う。それから 容疑者たちは銀行から彼女に金を引き出させ解放した。

24日、証拠が明確になり警察はアリー.プレジデントを取り囲み、彼らに自首を勧める。そのとき数々の火器が押収されている。

アサウィン長官によればこの警察ギャング団は被害者に暴行を加えていた。しかも、この事件が最初のことではないようだと語った。彼らは火器の窃盗、恐喝、職権乱用、監禁そして未成年者への拷問で訴えられている。

彼らはバンプラット地区の警察で取り調べを受けた後、1月26日裁判所に送られた。そのとき警察服はセリピスット警察最高司令官によって剥奪された。

・次々に出てくる被害者たち

セリピスット警察司令官は事件にはコマンダ.レベルの警察官2人が関係している可能性を示唆した。「我々は金がどのよにこのコマンダーに渡されたか調査をしている」と語った。

そういうなか、同じように警察ギャング団から拷問を受けたと4人の被害者が名乗りでた。そのなかのジュタポーン女史は無理やりに自白させられ、刑務所に送られたと主張している。彼女はそのとき妊娠2ヶ月だった。捕まった彼女は刑務所で出産した。

法務省と警察は取調べの結果、この南部国境巡回警察官たちは麻薬捜査官で容疑者として捕まえた被害者たちから金を脅し取っていたことが分かった。そしてお金が取れなければ麻薬売人として彼らを告訴していた。ナット警部はこの3年間で231件の麻薬事件を扱っており、この誘拐事件後、彼に逮捕された40人余りが被害を訴えている。

40人の被害者の1人ウェニカ女氏(26)は逮捕状況を話してくれた。この警察官たちは捜査令状も逮捕状も無く、いきなり「警察官だ」押し入ってきて、麻薬1000錠を持っていたかどで彼女たちを捕えられたそうだ。そのとき彼女の夫は暴行を受けている。検察ではもし彼らが無実だとわかれば法務次官に彼らへの告訴撤回をさせ、違法逮捕の補償金を出すと言っている。

その後、法務省はこの警察ギャング団に捕まった14人について保釈することに決めた。また、彼らに捕まり暴行を受けた服役囚たちに恩赦を求める届を出すと言うことだ。

タイでは警察が麻薬売人を逮捕すれば褒美金がもらえるシステムがある。警察で調査したところ彼らの麻薬事件で290万Bの褒美金が出されていたらしい。しかし情報提供者に払われていたのは1万Bぐらいだという。
警察ギャング団のボス、ナット警部の上司だったスラキ警察中佐はナット警部には褒美金20万Bが払われていると言っている。しかし残りはどうしたのだろう。このスラキ警察中佐も事件の容疑者の1人として名が上がっている。

その後、この事件で新たに8人の警察官が告訴された。しかし、その中の1人が2月11日拳銃自殺している。

被害者たちは自白させられ、しかも脅されていますから今回のように警察に届けることは出来なかったようです。TVを見た被害者や家族が次から次に訴え出て来ましたが、彼らには仲間(警察官)がいますから命がけだったようです。

今、タイの警察の信用はガタ落ちです。


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