タイの国粋主義化

ソンティ将軍がシンガポールを敵視した発言を行っています。タクシン氏を追い出したクーデターの理由が汚職政治ですが4ヶ月たった今も審議中です。その中で彼は愛国心を煽る運動に出たのでしょうか。タクシン氏と特に友好関係にあったシンガポールがタイを侵略しているかのような発言しています。

国家安全評議会ソンティ将軍が16日シンガポールに取られた国の衛星を取り戻すと誓った。これはタクシン元首相の会社だったシン.コーポレーションがシンガポールの会社テマセックに売買され、そのシン.コーポレーションがタイの衛星管理会社の最大株主であることから、通信を他国がコントロール出来ると言う国家安全の不安から発せられている。

彼は衛星は国家財産であり、国土と同じでタイ国軍はそれを守り取り戻す義務があると言っている。「軍は1インチたりとも領土を失うことを容認してはならない。国家財産についても同じだ。我々は1400億ドルで売られた国家財産を取り戻す。特に衛星は取り戻さなければならない。」衛星とは子会社シン.サテライトPLCが所有している衛星のことを示している。

上の演説は国軍大講堂に集まった1000名の軍予備校生をで行った愛国主義のセミナーでされた。

タクシン氏のシナワトラ.ファミリーは去年1月シン.コーポレーションをシンガポールのテマセック.ホールディングに売り渡している。衛星シンサットはこの会社によって運用されている。

しかしソンティ将軍はどのようにして国家財産を取り戻すかまだ考えていないと言う。「衛星を取り戻したい。これは私の義務だがどうして取り戻すかはまだ分からない。」

情報通産省シティチャイ大臣はシンサットの利権については審査中だと言っている。シン.コーポレーションは国家安全評議会が欲していることは知っているが正しい原則に則らずに国家安全評議会とタイ政府がシン.コーポレーションから衛星を取り戻すようなことがあれば面倒なことになると警告している。

情報筋によればシン.コーポレーションはシン.サテライトの株41%を所有しているが50%未満なので依然タイ所有の会社と言うことだ。また彼らはBTO方式の契約をしており、運用は行うが衛星本体はタイ政府所有だ。そして会社のマネージメントや社員はタイ人だ。

もしタイ政府が取り戻そうとすれば2つの方法が考えられる。会社の契約違反を見つけ契約を破棄する。衛星を差し押さえる法律を作る。

情報筋では軍の懸念する電話盗聴の訴えはないし、利用者の60%はビジネス関係者で何の問題も発生していないと言っている。しかし軍は軍関係や汚職調査関係の盗聴が行われているのではないかと心配している。タイ.テレコムのアヌナープ氏は衛星を取り戻すことには賛成しているが簡単ではないと述べた。彼は契約違反で契約破棄する場合両方が認めなければならないと言っている。

現在シン.コーポレーションのシン.サテライトの株所有51%から40%に変更されている。それ以前は少なくとも50%を所有する30年契約がされていた。これは外人所有株の法律の制限で行われたものだ。

アヌナープ氏は可能性としてシン.サテライトの株を買い取りが出来ないだろうかと言っている。この場合パートナー会社(テマセック)との同意が必要だ。そしてパートナーの意見も尊重して決めなければならない。

シン.サテライトは衛星はほとんどビジネス目的で使われており、軍は5%しか使用していないと言っています。しかしサテライトのことでタイ国内で反シンガポールの運動が始まっています。

そしてタクシン氏を追い出してからシンガポールとタイの友好関係がおかしくなり始めています。1月のシンガポールのタイへの投資額は去年の12%以下になっているそうです。


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