タイの緊急処置法賛成の理由

騒ぎの治まらない南部タイに対する緊急処置法が出来ました。容疑者の拘束が2日から7日に延長。報道規制(南部タイのみ)などが盛り込まれています。これに対し人権委員会や国内紛争調停委員会が反対しています。

先月警察の捜査が南部タイの騒動を悪化させていることを書きましたが今回は何故緊急処置法が必要か知るため、南部タイで教師の銃携帯が認められたことに賛成する記事があるので載せてみます。

騒乱の南タイの教師たちがイスラム過激派から自分を守るために武器の携帯を求めていることは理解できる。今年15人の彼らの仲間たちがバイクに乗った過激派に真昼間に射殺されている。被害者たちは何の武器も持っていなかった。

一番新しい被害者はナラティワット県の学校の女性校長のカブクル ルンシア女史だった。彼女はバイクに病気の母親を乗せて運転中に射殺されている。

反乱分子の無差別殺人の彼女の犠牲者は哀れさを誘う。もう無関係の教師を守る良い案は何も無いのか。

文部省は教師の望むものには拳銃を配布することを決断した。最初に危険地帯にいる約1000人の教師が拳銃を携帯することになる。しかしながら無料では無い。払えない者は教師共同組合が支援する。

危険地帯外の教師も拳銃が販売されるがイスラム過激派に渡らないようにするため経歴を第4師団が調査後に中古の拳銃が販売されると文部省は言っている。そして、基本的なトレーニングコースを受けた後、教師たちに拳銃携帯許可が与えられる。また防弾チョッキの供給もあると言う。

拳銃がイスラム過激派に使われることも考えて追跡しやすいように使用拳銃の弾道テストと教師たちの指紋採取も必要となるだろう。(イスラム過激派の中には教師も存在している)

ピストルを持つことは教師に安心感を与えるかも知れないが反乱分子から襲撃されないと言う保証はではない。反対に武器を持っていることで狙われもっと危ないかもしれない。そして彼らを一般人と識別するのは難しいから教師が自己防衛をすることが出来るかは疑問なのだ。

教師たちは自暴自棄に陥り、また混乱している。命が危険にさらされる南タイ3県で自己犠牲をして働 き、その安全を政府が保証すると言っているが実際は自分自身で命を守らなければならない。政府がやっているのは拳銃を教師に持たせてわずかな安心感を与えているだけなのだ。

もっと論理にかなった実用的な方法は政府が教師たちを訓練してイスラム過激派と戦わせるしかないのではないか。これはもう教師たちの自衛団を意味する。

過激派たちが教師を痛めつけることでイスラム教徒とそれ以外の人々の間に民族上また宗教上の争いを起こそうとしているとしたら明らかに間違っている。それは逆に、汚い戦いに勝つために手段を選ばない解決策を押し進ませるだけだろう。

その後、危険地帯の数千名の教師たちの避難と学校閉鎖が決まりました。しかし学校には連絡用として1人は滞在するよう文部省が通達しています。仏教のお坊さんも殺されています。また関係ない警察官の息子が誘拐殺害されています。お坊さんの中には寺を離れるよう言われたが信者の支えになるために残る人もいるそうです。

人権団体を含め人権を無視しかねない緊急処置法に反対する人はいます。しかし彼らにこの騒ぎを治める具体案はありません。TVで行われたある番組投票でこの状況に国民の85%の人がこの法律に賛成していました。


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