・中古車購入にあたって(2) -2006/07/04

 タイ人も中古車の購入は悩む。新車なら1年間内で故障すれば無料修理してくれるが中古車は選んだ自分の自己責任だ。

 タイ人にどこの中古車センターが良いかと訊くと買い取るとき、何も調べないところは危ないと言う。だいたいそういうセンターは相場より随分安い値段で買い取る。調べると言っても10分から15分程度だが事故車と故障車はだいたい除けるようだ。

 後悔しないためには自分で気に入った車を選ぶしかない。となれば車に欠陥がないかは自分で調べることになる。タイ人も同じで失敗しないようアドバイスが運転免許教則本にも載っている。

 中古車購入で検討すべきこと  
     
  1. 車体の塗装状態
     
     自分の気に入った色で色の落ちていないものを選べ。5年を超えても色は落ちないが傷や修理跡の少ないものを選ぶべきだ。塗装状態が良いと言うことはオーナーの維持が良かったと言うことでもある。事故った車の色は注意して見れば塗装部分の違いが分かる。また5年以上経った車で再塗装しているものもある。きれいになっていて、傷が少ないものを選べばよいだろう。

     
  2.  
  3.  車体の鉄部分の劣化状態
     
     5年以上たつ車は少しは錆が付いているが前オーナーの維持がよければ少ないものだ。錆がよく付くのは車輪の泥除け部分、ドアの乗り降りする台の下、ドアのつなぎ目、ウィンドウの縁など。また塗装した下から錆が出てくることもある。そのときひどい場合はヒキガエルのいぼのように盛り上がっているから買う前に十分調べてほしい。中古車屋の中には錆びた傷の場所にアルミニウムのテープを張って、その上から塗装しているところもあるから注意。美しく見えるがすぐに又錆びだす。
     鉄製部品の錆びで危ないのは前輪のコイル.スプリング部分、乗用車でえびの髭と言われている部分である。この部分は修理も難しく、修理費も高い。車がでこぼこ道を通ったときなどに地面とぶつかって傷つくことが多い。自動車の腹の下に黒のフリンコートが吹き付けられていたら、何かあるから注意しなければならない。

     
  4.  
  5.  ドア、ガラス、窓
     
     走行中にガタガタ音がしたらイヤなものだ。しかしもっとイヤなのはドアの開け閉めがスムーズでないことだ。これは事故車の可能性が高いのでピッタリ閉まるものを選ぼう。ガラスも上げ下げしてスムーズであるか、緩んでいないか調べて欲しい。
     ドアの開け閉めは力を入れずに容易に出来るもの、走るとき音がしないものを選ぶ。窓は周りのゴムが破れていないかを調べて欲しい。ボンネットの前後ろもドアと同じに調べる。緩みもなくしっかり閉まること。

     
  6.  
  7.  タイヤの状態
     
     タイヤの溝が浅いものは危ない。雨の日などは滑りやすいし、燃料の浪費も大きい。またホイールの歪みも走行時に音を出す原因になる。車をそのままの停止状態にして見つけるのは難しいがジャッキで車を持ち上げタイヤ部分を回して見ると判断し易い。またときどき輸入タイヤで有効期限切れのものを付けている場合があるから注意。ゴムが弱ってから耐久性が無く事故が起きる可能性が大きい。

     
  8.  
  9.  振動吸収装置(ショックアブソーバ)

     でこぼこ道を走ったりしたときの振動を吸収する装置は第1振動と第2振動状態がある。タイヤのカバーである泥除け部分を強く圧して調べる。その部分を強く圧すと第1振動が起こる。圧してすぐに沈み、ゆっくりと大きく元の状態に戻ろうとしているのが感じられるなら良好だ。早く小さく回復するようだったら状態は良くない。続けて圧すと第2振動を感じる。ねばりっけを持って戻り、2回ぐらいで収まれば良好だ。すぐに戻ってきたり数回振動するなら壊れている可能性がある。振動吸収装置の修理代は高いから注意して見て欲しい。

     
  10.  
  11. 窓の水漏れ

     購入時に余り調べないのが窓の水漏れ。6年以上の車ではガラスの周りのゴム部分が破損しているものもあるから注意して見ること。

     
  12.  
  13. 電気系統のチェック

     ランプが点くか否かは重要だ。前頭ライトが上下できるか、バック時のライトが点くか、方向指示器、ブレーキランプ、停止ランプなど安全にかかわることなので全てチェックすること。そして車内の電灯パネルスイッチはすべてチェックする。また電気系統の線が表に出ていないかも調べる。

     
  14.  
  15. 車内の点検

     前座席の前後移動がスムーズか?背もたれがスムーズに倒れるか?ハンドブレーキは使い易いか?天井に傷はないか?クラッチを踏んで見て固すぎないか、ゆるすぎないか?ブレーキを踏んで見て固すぎないか、ゆるすぎないか、ほどよい遊びがあるか?エンジンをスタートさせて、7.で述べたランプ状態、そして計器状態をチェック。

     
  16.   
  17. ギアの点検

      マニュアルの場合ギアを切り替えがはっきり何段階目のギアか感覚できるか調べる。出来れば運転してギアの切り替えがスムーズに行くか調べる。エンジンオイルやギアオイルのモレがないかも調べること。

      
  18.  
  19. エンジン周りの点検

     まず簡単に調べられるのはマフラ、排気口の状態であろう。エンジンをかけて排気される煙の色を見る。黒い場合状態は良くない。長くしないうちに調子はおかしくなるだろう。またエンジンがかかりやすいか否かも調べる。そしてエンジン音を聞いて大きすぎないか、振動は静かか、ラジエターから水モレはないか?  

     
  20.  
  21. 試運転してみる

    エンジンをスタートさせクラッチを踏んでギアを1にし、徐々にクラッチを放して行く。このときアクセルを少し踏むが車体がガタガタ振動したらクラッチの状態はあまり良くない。またクラッチを踏んで大きな音がしたらクラッチ板が腐食しているかもしれない。
    走っているとき以下をチェックする。
    • ブレーキの利き具合、速度を上げるとハンドルが振動し始めないか(振動するとタイヤが良くないか、ハンドルとタイヤつなぎ部分が緩んでいる可能性がある)
    • まっすぐな道でハンドルから手を放してもそのまままっすぐ進むか
    • 速く走ると排気音が大きくなるか(大きい場合マフラかギアが良くない)
    • でこぼこ道を走ると音がし始めないか
    • エアコンは冷えるか
  22.  


試運転については道路に出してもらえないこともあるがエンジンを掛けるだけでも意味はある。
次回は自動車保険について書こうと思う。